ノーベル文学賞に決まったスベトラーナ・アレクシエービツチさんの2011年4月~あの福島原発事故から1カ月経ったとき~のメッセージが東京新聞10月10日号に載ってまして、今読みました。彼女は言ってます。「広島、長崎のあと、チェルノブイリ事故のあと、人間の文明は別の発展の道、非核の道を選択すべきだったのではないだろうか?原子力時代を脱却すべきだ。私が人間のチェルノブイリで眼にしたような姿に世界がなってしまわないために、他の道を探すべきだ」~と。
彼女の言葉は4年前も今も同じに響きます。古くて新しい問題。金か命か。金を選んでいる人たちは、自分の命は安泰だと思っているのでしょう。でも、核、放射能の恐怖は全ての人たちに降りかかります。私がチェルノブイリ原発事故の後に運動を始めたとき思ったのは、敵も味方ない、ということでした。文明のあり方とか、根源的な問いが原発事故にはあるという感じです。